急性骨髄性白血病で人生初の入院〜移植〜再発闘病日記

44歳まで入院経験のなかった私の、急性骨髄性白血病闘病記

心のバランス ー入院31日目ー

昨日は、教授回診のあとまた記事をあげましたが、あのあとやっぱり不安のほうが勝りました。

白血球が下がったのは、たった一日のことで、教授の言うように一喜一憂するようなことじゃない。
それはわかっているんだけど、この落胆がなにかのスイッチになったみたいで、1か月になる入院生活のストレスなんかもたまってでてきたのかなって。

先のことは考えないようにしても、常に胸につかえがあるというか心が痛い感じ。

夕飯もほとんど食べられず、寝る前に吐き気止めをまた使うことにしました。

夕方、入院前にもらっておいていた「がん相談室」のパンフレットを思い出して、看護師さんに相談してみました。

昨日の夜勤の看護師さんが、ちょうど私にとって一番といっていいほど話しやすい人で、そのときも少し長く話を聞いてくれました。

そうしたらその看護師さんが

「めぐみさんはいつも私たちにも笑顔で、いつだったかすごい覚えてるんですが、『調子どうですか?』って聞いたときに、笑いながら『やっと病人らしくなってきました』なんておっしゃっていて…。なんでそんなに強いんだろうって思ってたんですよ。同期とも、こういう人を上司にしたいよねーって話してたんです。」

なんて言われてしまいました。

診断が確定してからこれまで、一度も泣いたことも涙をこらえたこともないし、とにかく治ったあとのことを考えるようにしていました。
それは無理をしていたつもりはなくて、ネガティブになったほうがつらくなるし、悪いこと考えてもしょうがないしって思ってたから。

その看護師さんが夜の間にいろいろ調べておいてくれて、夜も吐き気止めを入れて横になっていたら眠ることはできました。

とりあえず今日は、病棟に血液疾患に詳しいがん認定看護師がいらっしゃるということで、その方がお話をしにきてくれました。

白血病のこともある程度詳しくて、がん患者のケアにたけている方、しかもご自身が看護師になる前に半年ほどの入院経験があってやっぱりすごくつらい思いをしたというお話なども聞かせてくださって、いろいろお話できて少しだけ落ち着いた気もします。

そのとき聞いて初めて知ったのですが「緩和ケア」って、末期の方の痛みのコントロールとかだけじゃないんですね。

「今では婦人科がんなんかはやっぱり不安も大きいので、診断されたらすぐご案内したりしています。疼痛コントロールの専門医はもちろん、精神科医やがん認定看護師など複数でチームを組んで、お話を聞きながら、不安には抗不安剤を使ったりいろいろな方法でケアをするんです。」

これを聞いて、また少し頼れる人がいてよかったと思えました。

このちょっと前にいつも通りA先生が回診に来たのですが、今日は血液検査もなく「どうですか?」と聞かれたら「やっぱり昨日の白血球減少が思いのほかショックで…」と言うしかなく、先生も「慰めになることが言えずすみません」と最後に言っていましたが、今後の計画を言うくらいしかできないわけですね。

今後の不安については、別のプロに相談したほうがいいなとあとから看護師さんのお話を聞いて改めて思いました。

ちなみに、一日おきなのでまた明日血液検査があります。
その数値によって、明日も下がっていたら(ステイでもかな?)明日中に骨髄検査をすることになりそうです。

もはや、骨髄穿刺の怖さはなくはないけど、そんなでもないかも。

その結果によって、今の私の状況(抗がん剤の効き具合など)がわかってくるので、これもまた不安な一方、わからないままずっと漠然と不安よりはいいのかなと思ったり…